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イギリス発 英国政府発案 Eat Out to Help Out 食事代が50%OFF!

みなさんこんにちは。日本はまだまだ残暑が厳しい状況でしょうか。私の実家は京都なのですが、最近は朝晩は涼しい風が吹き始めたと耳にしました。9月になると真夏の暑さを思い返しながら、風鈴の音を聞くと「あーそろそろ夏も終わりに近づいているな〜」などと感じたりしましたが、イギリスに住んでからは風鈴を持ってくることもなく、買って聞くこともなくなってしまいました。やっぱり、日本の風情は日本でなければ感じられないですし、日本の風鈴の音をイギリスで聞いても、周りの景色がイギリス風景だとイマイチピンときません。今では風鈴の音を聞く代わりに、家の外にあるスポーツセンターのグラウンド内で毎週行われているサッカーの試合いの掛け声を聞くのがイギリスの風情?だったりします。(所変われば品変わる)

さて今回紹介するのは、英国政府が発案したEat Out & Help Out についてです。これは8月一杯の月曜、火曜、水曜の毎週3日間、レストランでの食事(アルコール飲料は含まず)が、なんと50%OFFになる!というなんとも大胆な政策です。消費者のお財布に有難い、そしてレストランとしても人がきてくれて料理をオーダーしてくれるなら有難い。と一石二鳥なのです。8月31日が最終日(本日)なので、イギリスに住んでいる人は駆け足でどうぞ。

では早速ご案内。。。何がどうなるかというと。。

1まず政府のHPへ行き、行きたいレストランが登録されているかどうかをチェック。

ポストコード(郵便番号)をタイプします。

自分の行きたいレストランの名前が出てくればOK.そして、、

2 予約が必要な場合は予約を入れる。

3 予約が必要ない場合はその場所(店)へ行って、注文をオーダーし座って待つのみ。

4美味しい料理を食べて満腹に。そして出てきた請求書は、なんとメニューに書かれている金額から50%OFF。でもここで要注意なのはこのディスカウントは一人最高10ポンドまで。なので20ポンド以上の料理をオーダーした場合は10ポンド引きになります。それとアルコール飲料とサービスチャージはディスカウント対象ではないので支払わないといけません。

さて、ここで疑問なのは。。。

実際この50%ディスカウントした分は誰が払うのか。。。。実はこれ、政府がレストランオーナーへ支払ってくれる。ということでオーナーは月末にまとめて政府へ請求するそうです。

こんな有難い政策。よくイギリス政府考えました!Well done。なぜこんな事ができるのか。というと、やっぱりイギリス市民の20%の税金です。私達が支払っている税金はこういうところで使われているんですね。こんな時だからこそ助け合いが必要です。税金が役に立つに越したことありません。でも強いていうなら納得いかないところで使用されている場合もあり、腹立つ時もあります。(まあ、それは今は置いときましょう)

さて、せっかくこんな政策を政府が出してくれたのだから、行かない手はない。という事で、イギリスの海辺へ出かけてきました。我が家のカンフィフ夫婦は海辺が好きでございます。なので、せっかくなら海辺へ出かけて魚を食べよう。という事で行ってきたのは14世紀から存在している「FisherMans Cotage」(フォッシャーマンズコテージ)の中にあるレストラン。いやー、それはそれはさすが数百年も経っているコテージは歴史を感じました。ずーっと海辺で生きてきた人達の姿を思い出させてくれるような素敵な場所でした。

さてレストランの名前は "D'arcys Restaurant"

www.facebook.com

 カンシェフ が注文したのは「Dover Sole」(ドーバーソール)ヒラメのようなフラットフィッシュ(平べったい魚)です。

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私がオーダーしたのは、Grilled Sardine。(イワシの焼き物)

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写真を見るだけではなんとなく笑えるかもしれません。でも実際レストランに入って、座って、流れる静かなジャズを聞きながら、キャンドルに灯された火を眺めつつ、五感を研ぎ澄ませると、海辺の風景やフィッシャーマンの姿が目の前に浮かび、注文した食事とホワイトワインで乾杯したくなるのです。あまりにも小さいレストランで、近代化されておらず、Webページも見当たらなかったですが、それはそれでいいのです。

美味しい魚料理をたいらげ娘達も一緒に食事をしたところで合計金額は、ほぼ£80になっていましたが、合計金額からは£40が差し引かれており£40強になりました。お金は飛びましたが、そう何回も外食をする訳ではないので半額になった上、家族との時間を過ごせたのはこの上に無い良い旅でした。

ではみなさん、もしイギリスの海辺でゆっくり座って魚料理を味わいたい場合があれば、ぜひ足を運んで見てください。50%OFFのこの政府の政策は本日で終了してしまいますが、ブライトンはとても個性的で面白い街です。

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 ブライトンの海辺より

 

では以上、このブログを読んで頂きありがとうございました。

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