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イギリス発 復活?! 白い卵がTescoにやって来る!

日本人の食生活は世界でも絶賛されますが、個人的には塩分の取りすぎが微妙に気になるのと若い世代の人々の食生活の欧米化が気になります。と言ってもやっぱり日本ですからいくら頑張ってみてもアメリカンのような食生活のようになることはないでしょう。

アメリカンな朝ごはんと言えば、パンケーキ。美味しい丸いパンケーキが何枚も重なり、様々なシロップが勢揃い(個人的にはメープルシロップがお気に入り)。あまりにも大量で一年に一回食べればもういいかな?というような気分にもなりかねませんが。

そんなパンケーキ。アメリカン気分で食べられる場所といえばマクドナルド。日本のマクドナルドメニューにはホットケーキとありますが、これがアメリカならパンケーキになります。さて、この朝ごはんのパンケーキ、必須な材料といえば卵。日本伝統の朝ごはんにも温泉玉子はつきものです。朝ごはんといえば、「卵」は切ってもきれない食材ですね。

さてここからが本番。みなさんの冷蔵庫の中に常備されている卵の殻の色は何色でしょうか?茶色?濃い茶色?青色?(イギリスには青色の殻の卵もありますよ〜。また詳細は別のブログに書きますね。)または白色?

個人的に健康そうな卵の殻は「茶色」?のような気がします。卵が陳列されている場所で何気なく選ぶ卵は「茶色の卵」。そして、白い卵はそもそもスーパーで見かけません。白い卵が悪い訳ではないですが、なんとなくイメージから、鳥のケージの中で飼われている、安いかわいそうな鶏さん(涙)のイメージ。。。

と思っていたら!このニュースを発見。

この度、Tescoが40年ぶり白い殻の卵を販売開始!40年ぶりとはスゴイ!。そんなに長くスーパーで取り扱いがなかったんですね。だから見なかったんですねぇ(納得)。じゃあ、この40年間一体どこで白い卵は消費されていたのでしょう。。。

そうです。実はそれがマクドナルドのパンケーキやマフィンなどに使用されていたのです。他にも多くのレストランなどでも使用されていました。ところがコロナのこのロックダウンでマクドナルドをはじめとするカフェやレストランはどんどん閉鎖。一方で各スーパーマーケットでは家庭内の卵の需要が高まり、どんどん完売していく始末。そこで、これをなんとかせねば!と現れたのが救世主のようなスーパーマーケット「Tesco」です。この急変した事態に一歩足を踏み入れました。

飲食業界で需要がなくなってしまった白い殻の卵は廃棄処分になりそうな危機でしたが、Tescoのおかげで明るい兆し見えてきました。

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そこで、白い殻の卵の流れを見てみる。。。

  • 1970年初め頃に販売されていたMedium(中)サイズの白い卵はとても人気。
  • それから10年後、茶色の殻の卵が徐々に市場に出回り始め、白い卵に比べると卵のサイズも少々大きめ。消費者は茶色い卵に「健康」なイメージをいだき徐々に茶色の卵の購入へシフト。
  • 1980年代からは100%茶色の殻の卵がスーパーマーケットやその他食料品店で販売されるようになった。

というコトです。な〜るほど。。。イギリスのスーパーで白い卵を見たことがない理由がわかりました。そう考えると、日本でもなかなか白い卵は見かけないような気がしますが。。どうでしょうか?

イギリスでは現在4千万羽ほどの鶏が存在している中、白い卵を産む鶏は約25万羽ー30万羽しかいないそうです。また、この鶏はとてもおとなしい習性を持ち、長い期間卵を産んでくれるそうなので今後は国内の卵生産に大変貴重な存在になっていきそうです。

ちなみに余談ですが、イギリスのデパートJhon Lewis ジョンルイス(ロイヤルファミリー御用達デパート)ではこのパンデミックの間に朝食で茹で卵を食べる時に卵をのせる「エッグカップ」(というものがあるのです。)が完売したそうです。

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エッグカップ

やはりどの国も朝ごはんに「卵」は必需品なんですね。

次回スーパーマーケットに行った時には「白い卵」を見るかもしれません。ちょっとワクワク。発見したら写真撮ってまたブログにのせます。*ところで、この白い卵ですが、きちんと放し飼いで大切に育てられているそうですから安心して購入できます。

では今回参考にしたのはこちら↓

www.theguardian.com

 

 

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