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日本とイギリス 「教育」の違い 「自信」の違い

こんにちはニッシャンです。幼い頃に教えられた「人の振り見て我が振り直せ」というコトワザは他人の行動を見て「良いところは見習って悪いところは改善しましょう。」という意味です。イギリスの会社で日々仕事し、様々な人種のスタッフに出会って学んだなかの一つ「自信を持つ」というコト。

自分に自信がないわけではないですが、今よりも「もっとあったコトにこしたことはない」と思う時はよくあります。

そこで今回は「自信」について考えてみたいと思います。(親も子も)

早速自信の意味を辞書で調べてみると。。。

じしん [自信]:自分の能力・価値などを信じること。/自分の価値・能力を信ずること。自己を信頼する心。(三省堂辞書から引用)

英語でいうと、、、、

self-confident
selfˈkɒn.fɪ.dənt
behaving calmly because you have no doubts about your ability or knowledge:

(Cambridge dictionaryから引用)

 

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自信満々ミニオン

自らを信じるという意味の「自信」。これ”はるかにヨーロッパ人の方が上を行っている”気がしませんか?

こう思うのは実は私だけでなく、イギリスに住んでいる日本人(老いも若きも)が共通して納得、同感してくれます。なぜ、こうも違うか?。。。。ちょっと考えました。。。。

イギリスの子育て経験して感じた結果。これは、、、

単純に「子供に対する教育」が日本と違っとる。」ことだった!

私の子供が小学生だった時。

小学校全学年揃って鑑賞する学年発表会がありそれが終わった後、先生がいくつかの質問を全生徒に投げかけました。「答えたい人、手を上げて下さ〜い」の一言にほぼ全員の生徒が手をあげ、そしてピックアップされた生徒は嬉しそうに先生の質問に対して答えます。生徒はその答えが正解か不正解かというコトは気にせず、話ができる、自分の意見を言えるというコトが一番嬉しい瞬間のようでした。

人前で発表しないといけない時、日本の子供達はどうでしょうか。少なくとも私が小学校の時は恥ずかしいから手は上げないでおこうと思った時がありました。今は違うかな?(日本の小学校に子供が通っていないのでちょっと分かりませんが。)

でもこの「恥ずかしい」気持ち。shy(シャイ)といいますが、実はこれはあまりいい意味でとられず、イギリスの教育上結構強く指摘され、なるべく治すように先生も両親達も努力します。日本では恥ずかしいのは当たり前などと思ってしまいがちですが、ここで双方の教育が違うのがかよく分かります。

「日本の教育は大学に入るためのモノ」というのを聞いた事がありますが、まんざらそれもハズレでもなく、大学に入るための勉強である日本の教育は「間違い=悪い 正解=良い」というような方式でできていて、その結果、間違いたくない、間違ってはいけない。良くなりたい、良くないといけない。というような心理が子供を隅へ隅へと追いやっているように思えたりします。

子供は間違って当たり前ですし誤って悪いことをしてしまう時だってあります。間違ってはダメ。という事はイギリスの教育の中では重要視される点ではなく、重要視されるのは、どうして間違ったのか?間違ってしまったらどうするべきか?という考え方。

私が仕事を通して出会った外国籍のスタッフから学ぶのは、みんな自信を持ってイエスかノーかで答えるところ。そしてなぜそれがイエスなのか、またノーなのかをきちんと説明をし相手に納得してもらおうとする対応です。もちろんその意見に対して反対する人や賛成する人たちがいるのですが、反対でもそれはそれでよし。となっています。

子供の話になりますが、私は子供と話をする際、なぜそう思うのかなぜそうしたいのかとよく聞くことがあります。すると大抵「よくわからない」と言う答えが返ってきます。(本人は本当によくわからないのだと思います。)そういう時は、

あなたがよく分からないのなら、なぜそうしたいのか私にも分からないからあなたの意見を受け入れることができないといいます。(これ関西弁になるんですけどね2人の間では。)

すると子供はそれなりに自分がなぜそうしたいのか、なぜそういう答えなのかと考えるようになります。(親に納得させようと思うんでしょうね、子供なりに。。。)

結局のところ「自分で考え自分で答えを出す」。そしてなぜその答えが出てきたのか「自分で説明できる」これが自信につながっているように思います。

子供の教育もほぼ半ば終わりつつありますが、これから自分を信じて強く生きて行ってほしいと願うばかりです。