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イギリス発 暑い夏 パブ再開 サイダーを知る

日本は梅雨が真っ只中で九州では洪水の被害が大きく、また熊本でコロナ感染のため老人ホームに多数の死者が出ているというニュースでみました。大変辛いニュースです。早く大雨が止み、またコロナにも早いうちに終止符がくればいいのにと思うばかりです。

イギリスは自然災害が比較的少ない国ですが、大雨での洪水がたまに起こります。地震やハリケーンなどは今の所は起こっていませんが、もう安心ばかりはできない世の中になっています。気候変動は止める事が出来ず、環境はどんどん変化して行くばかり。

自然災害は少ないものの、イギリスの食べ物に関して言うと、野菜やフルーツは輸入に頼っているものが多く(イギリスは気温が低いので、温暖地方でできる作物は輸入でしかまかなえないのでしょう。)輸入された食品でスーパーが埋め尽くされている。と言っても過言でないほどです。もし輸入がストップしてしまったら、自然災害並みに人々の生活に食糧難がやってくるのは言うまでもありません。考えるだけでも恐ろしいので、考えるのやめときましょう。

さて話をガラリと変えていよいよ本題。夏本番がやってきたイギリスでは、ボリスジョンソンの「パブ再開」の言葉に暑い期待が寄せられています。早速オープンした先日土曜日の4日からは、至るところでアルコール飲料を片手に人々が再会するのを目にしました。私はパブ派ではないので通り掛かりに目を通す程度ですが、改めてイギリス人にはパブが必須なんだなぁと思いました。笑

パブ=ビールと思われるかもしれませんが、イギリスのパブはビール各種以外にも、ワインや、サイダーなどもメニューに並んでいます。あえて選ぶなら私はビールよりサイダー派。ほんのりフルーツの香りがして炭酸ジュースのような感覚(もちろんアルコールが入っているんですが)。そこで、今回はイギリスのサイダーについてご紹介します。

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ヘレフォードシャー純リンゴ100%使用のサイダー

サイダーって何?

リンゴを発酵させて作ったアルコール飲料です。(日本ではシードルと呼ばれています。)イギリスの一人当たりのサイダー消費量は大変高く、イギリスの56%の国産リンゴはサイダーとして加工されています。高級なサイダーは100%新鮮なリンゴをプレスしてアップルジュースを作り、ゆーっくり1ヶ月かけて発酵させてからオークの木樽の中でまた1ヶ月熟成させられます。しかし最近はアップル風味サイダーとして輸入された濃縮還元のリンゴジュースなどから作られている場合もあります。イギリスのサイダーは法的に最低35%はジュースを含む(残り65%はそのほかの材料。水、砂糖、保存料、キャラメル、カラーリング、添加剤など)となっているため、100%純リンゴジュースから作らなくてもサイダーとして販売されます。そのため、純りんご100%使用のサイダーを探すのが難しい現状もあるようです。そこでこの2種類のサイダー。お味は?と言うと、もちろんはっきり差が出ます。何と言っても100%のリンゴと35%のリンゴでは、味が違うのも想像できますね。

リンゴの種類は?

さて、サイダーの原料となっているのはリンゴ。これ、食べるリンゴから作られている?と思うかもしれません。答えはその通り。でもそれだけではありません。ワインの原料(ぶどう)のように、サイダー専用のリンゴもあります。

イギリスのリンゴ生産地は大きく分けると、、、

  • 西側地域産(サマセット、ヘレフォードシャー、ウスターシャー、デヴォングロスタシャー、モンマスシャー。)
  • 東側地域産(ケント、サセックス、サフォークなど)

があります。伝統的な「サイダーのためのリンゴ」が育っているのが西側地域産。一方でスーパーでよく見かける食卓に出てくるリンゴ(Gala, Russet やCoxといったリンゴ)は東側地方産となります。そしてこのこれらの食卓に出てくるリンゴもサイダーへと変身しています。

サイダーに使われる4つの風味カテゴリー

サイダーとして使用されるリンゴは大きく下記の風味に分けられます。

  • ビターシャープ(タンニン&酸味)
  • ビタースィート(タンニン&甘口)
  • シャープ(酸味)
  • スィート(甘口)

上記のように風味の違う数種類のリンゴをブレンドしバランスのとれたサイダーを作る場合やまた、それ以外には単一品種のリンゴで作られるサイダーもあります。

単一品種のリンゴの名前は「Kingston Black(キングストンブラック)」。ビターシャープのカテゴリーに当てはまり、とてもドライで酸味のあるサイダーが特徴的です。日本へのお土産にイギリス産のサイダーも喜ばれるかもしれません。

My ciderの見つけ方?

サイダーと言われてもどれを選んでいいかわからない。と言う方へおすすめ。まず、、、ワインとして考えてみる。

  • 酸味のある赤ワインが好きな人→西側地域産から試してみる。
  • 軽い白ワインがお好みな人→東側地方産から試してみる。

ということで、大変シンプルでしたが参考にしたのはGreate British Chef↓こちら。

www.greatbritishchefs.com

イギリスを知るには、まずパブメニューのサイダーから初めてみるのもいいかもしれません。そして、その際は忘れず100%英国産リンゴ使用のものを選ぶようにすると味も格別になること間違いなし!。

では以上、このブログを読んで頂きありがとうございました。

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